2021-01-01から1年間の記事一覧
ぐいぐいと流れていく時間、親しい人に流れていく時間と自分のなかで流れていく時間の乖離、それをうちからうちへ、うちからそとへ描くことで、自分のいる場所を確かめているような歌たちだと感じた。 いま祖父は流氷となり離れゆく見えなくなるまで見つめて…
軍手ごしに触れて昇温確かめる子どもの額に手をやるように 作者が職場とする工場で働いているところの一場面。どのような製品が製造されている工場なのか、歌からうかがい知ることはできないが、金型やフレコンなどなど、工場の様々なツールが描かれている。…